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[A地域(八日市〜彦根)]
既存の公的な物流拠点の集配エリアを15〜20kmと考えると、当地域は公的な物流拠点の空白地域である。当地域は近畿圏から北陸方面と中部・関東方面への分岐点となっているに加え、将来的には第二名神(近畿自動車道名古屋神戸線)が整備されることから高速道路の利便性は近畿圏の中でも極めて高い地域である日さらに、当地域は近年、荷主の立地が進展していることから、秩序ある地域開発への対応が求められる地域でもある。
従って、当地域に中継機能を持つ物流拠点の新設を積極的に進めていく必要がある。

 

[C地域(豊中〜神戸)]
当地域は国士軸上にあるとともに都市機能の集積が厚く、さらに神戸港といったわが国有数の国際港湾に隣接していることや、大阪国際空港が整備されているなど、物流拠点の立地ポテンシャルは高い地域であるといえる。
さらに、当地域は近畿圏から中国・九州方面と日本海側への分岐点であることから、高速道路の利便性も高く、現在でも阪神流通センター、神戸流通センターが整備されている地域である。
今後、明石海峡大橋が整備されることから四国方面への分岐点ともなり、高速道路の利便性は近畿圏の中でも極めて高い地域となる。
そこで、当地域では特に明石海峡大橋の供用に対応した物流拠点の新設を積極的に検討する必要がある。

 

[G地域(ベイエリア)]
ベイエリアは陸上・海上・航空貨物を扱う一大物流拠点を形成しているに加え、海上輸送貨物を取り扱うことから物量面でも大量に扱っている地域である。既存施設の集積が厚いことからも近畿圏の物流において当地域が果たす役割は極めて大きいと考えることができる。
コンテナ化の進展やコンテナ船の大型化など、製品輸入の増加に伴い臨海部に求められる物流機能は大きく様変わりしているとともに、国際貨物の大部分が海上輸送であることから港湾機能の強化は重要性が高いと考えられる。
従って、当地域では製品輸入に対応し、さらには海上輸送へのモーダルシフト拠点となる総合的な物流拠点の新設を積極的に検討する必要がある。

 

[E地域(南大阪〜和歌山)]
関西国際空港に近接する当地域を、関西国際空港を利用する貨物のほとんどが経由すると考えられる。国際航空貨物は需要予測からも大幅に増加することが想定され、関西国際空港は今後、さらに機能を拡張していくことが計画されている。そのため、関西国際空港の物流機能を補完・支援するための機能拡充

 

 

 

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